「糸は、そのままでは終わらない。」 炎をくぐり、職人の技を重ね、新たな表現へ生まれ変わる。1937年創業、糸の可能性を追求し続ける繊維加工メーカーです。
どんなものをつくっていますか?

私たちがつくっているのは、完成品ではなく「価値ある糸」です。世界屈指のガス焼き加工をはじめ、撚糸・ヒートセット・リワインドなど、多彩な加工技術を組み合わせることで、糸本来の美しさや機能を最大限に引き出しています。加工された糸は、世界のトップブランドが求める品質を支え、世界中のものづくりへとつながっています。目立たない存在だからこそ、一切妥協することなく、一本一本の糸に価値を吹き込み続けています。
会社を一言で表すと?

「糸の良さを引き出す。」
一本の糸にも、用途や素材、加工方法によって無限の可能性があります。私たちは長年培ってきた技術と経験をもとに、糸一本一本と真摯に向き合い、その魅力と可能性を最大限に引き出してきました。「もっと良くできるのではないか」という探究心を原動力に、糸が持つ可能性を新たな価値へとつなげ続ける。それが、豊田絲業の変わらないものづくりです。
あなたのこうばが誇る、未来に響かせたい「ものづくりの強み(技術・職人技)」は何ですか?

私たちの強みは、世界でも高い評価をいただくガス焼き加工技術です。糸を炎にくぐらせ、毛羽を均一に焼き取ることで、美しさや滑らかさ、品質を飛躍的に高めます。そのわずかな違いを生み出すのは、数字だけでは表せない職人の感覚と経験。素材ごとの特性を見極めながら最適な条件を導き出し、一つひとつの糸に最適な加工を施すことで世界品質を支えています。
参加者の心にどんな「波紋(驚きや感動)」を広げたいですか?

「糸は、ここまで変わる。」その驚きを持ち帰っていただきたいと考えています。普段何気なく着ている服や使っている製品は、目に見えない糸加工技術の積み重ねによって生まれています。一本の糸が炎をくぐり、質感や表情を変えていく様子を知ることで、ものづくりの奥深さや、見えないところで品質を支える技術の価値を感じてもらえたら嬉しいです。その驚きが、日本の繊維産業への興味へと広がることを願っています。
技術や想いを未来へ“波及”させるために、いま挑戦していること

受け継いできた技術を守るだけでなく、未来へつなげるために進化させることが私たちの挑戦です。「絲から物を考える。」をコンセプトに、糸に最適な加工を施し、その魅力を最大限に引き出した生地で服づくりにも取り組んでいます。創業当時に展開していた自社ブランド「HIMARAYA LION」を復刻し、製品を通して加工技術を直接体感していただく機会をつくることで、糸の魅力とものづくりへの想いを次の世代へつなげています。