1948年創業の株式会社リバテックは、自動車や半導体製造装置の精密部品メーカーです。設計から量産まで社内で一貫生産し、月産20万個の大量生産から1つの加工に3-4時間かかる複雑な精密加工まで対応します。
どんなものをつくっていますか?
自動車の駆動系部品(クラッチ部品)と、半導体製造装置向けの精密部品を製造しています。前者では世界シェアNo.1クラッチメーカーのメインサプライヤーとして50年以上、月産20万個規模の大ロットから、レーシング用クラッチ(SBC)のような少量多品種・高難度品まで対応。後者では真空チャンバーやターボ分子ポンプ用の部品など、平面度0.015mm・同軸度0.01mmといったミクロン精度の加工を手がけます。図面の段階から関わり、設計サポートから量産までを社内で一貫して仕上げています。
会社を一言で表すと?
一言で表すと『相反するものを両立させる会社』です。安くて高品質、大量生産なのに高精度、自動車のコスト感覚で半導体の超精密——普通はどちらかを諦めるところを、リバテックは“掛け算”で両立させてきました。その原動力は、各工程を社内に抱え、検査の機械まで自分たちで作ってしまう『なんでも内製する探究心』。創業から78年、目の前の難しい注文を断らずに磨き続けてきた現場力こそ、私たちの正体です。
あなたのこうばが誇る、未来に響かせたい「ものづくりの強み(技術・職人技)」は何ですか?
最大の強みは『社内一貫生産』と『工程で造り込む品質』です。多くの工程を要する精密部品づくりを、設計サポートから加工・検査・量産まで自社で完結。だからこそ価格・品質・納期のすべてをコントロールできます。中でも特徴的なのが検査の内製化で、測定治具や判定システムまで自分たちで設計・製作し、ミクロン単位の精度を“工程の中”で造り込みます。自動車部品で50年以上鍛えた量産品質を、半導体が求める清浄度・傷管理の世界にも応用できる——この“業界をまたぐ技術の引き出し”こそ、未来に響かせたいリバテックの職人技です。
参加者の心にどんな「波紋(驚きや感動)」を広げたいですか?
『この部品、髪の毛より細い誤差で作られているんだ』という驚きの波紋を広げたいです。普段は車や半導体工場の奥深くにあり、決して目に触れない部品が、職人の手と最新の5軸加工機によってミクロン単位で削り出される瞬間を、間近で見て・触れてもらいます。完成した部品の“ひんやりした精度”を指先で感じたとき、『日本のものづくりってすごい』『自分たちの暮らしはこんな技術に支えられているんだ』という感動が、家に帰ってからも響き続く——そんな体験を届けたいです。
技術や想いを未来へ“波及”させるために、いま挑戦していること
いま挑戦しているのは、自動車で培った技術の『新分野への波及』と『次世代の採用・育成』です。自動車部品で鍛えたコスト管理と安定生産のノウハウを、半導体製造装置という最先端分野へ展開。さらに半導体加工に精通した技術者を外部から積極採用し、異業種の知見を社内で融合させています。設備投資も継続し、最新の5軸マシニングや内製の検査機を導入。『自動車×半導体』という希少な掛け算で新しい価値を生み出し、堺の町工場から世界の最先端産業に響く技術を、次の世代へつないでいきます。