1948年に宗右衛門町で創業。初代の教えを今も大切にし、自家製餡に徹底してこだわり、職人が季節や天候に応じて水加減や炊き方を調整しながら、丹念に炊き上げています。
どんなものをつくっていますか?

餡(あん)をつくり続けて77年以上。私たちは“自家製餡”にこだわる和菓子屋です。最高級の生菓子である上生菓子から、粒餡やこし餡を活かしたさまざまな和菓子、和洋折衷の蒸し菓子、スポーツにも最適な「飲める羊羹」といった、伝統の中にも今の時代に合わせた和菓子を開発・販売しています。これらが可能なのは、自家製餡だからこそです。直営店や百貨店、茶寮、オンラインショップで全国の餡好きの皆さんにお届けしています。
会社を一言で表すと?

創業時より社是に「真善美(真なる味・善き商い・美しき形)」を掲げ、品質と美しさを追求しています。和菓子をつくるときの手つきと同じようにモノを大切に扱う風土が根付いていて、初めて和菓子づくりの現場をご覧になった方から「こんなに丁寧に扱っているんですね」と驚かれることも多いです。FactorISMは、そんな社員たちの刺激にもなる機会です。みんな和菓子とものづくりが大好きな職人ですので、ぜひ、その和菓子づくりの技術を間近でご覧ください。
あなたのこうばが誇る、未来に響かせたい「ものづくりの強み(技術・職人技)」は何ですか?

「季を知り、材をいつくしみ、技を尽くす。」
この言葉には、四季を感じ、素材を大切にし、磨き続けた技術を惜しみなく注ぐという、職人たちの和菓子づくりへの情熱が込められています。また、和菓子づくりでは餡だけでなく、上生菓子や薯蕷饅頭なども一つひとつ手作業で仕上げています。繊細な色使いや形、蒸し加減まで職人の経験と技術が求められ、「手間を惜しまないものづくり」が福壽堂秀信の大きな強みです。
参加者の心にどんな「波紋(驚きや感動)」を広げたいですか?

浪速の粋な文化に育てられた私たちは、「大阪の食文化に貢献したい」という思いを持ち続けています。そのためには、妥協のないものづくりが一番重要です。「季を尊び、素材を選び、手の技を鍛える」を大切に、素材の仕入れから製造、顧客の手に届くまで、目にも舌にも「美味しい」と味わっていただける和菓子をつくり続けていきます。FactorISMでは、和菓子づくりを体験していただき、一つひとつの違いや手づくりの良さを感じていただけると嬉しいです。
技術や想いを未来へ“波及”させるために、いま挑戦していること

受け継がれてきた粋な伝統を守りながら、「今の時代に求められる和菓子とは?」を模索し、さまざまな挑戦に取り組んでいます。小豆の低脂質で良質の糖質が摂れるという特徴を活かし、さらっと飲める携帯食のようかん「ANDO_」を2022年に発売しました。以来、山登りやトレイルラン、マラソンやeスポーツ、仕事など、適切な糖分補給が必要なときに、自然由来の成分で健康的に栄養補給ができると、多くのあんこ好きアスリートの方々に喜ばれています。今後は、ライフスタイルに合わせた心と体に優しい新たな和菓子の提案ができればと考えています。